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陰こそ忍び!

今日は久々の過去問研究でござる。
ちょっと正忍記の問題の次の問題も意味がわからなかったので飛ばしまする。。。

今回は比較的簡単な問題。

第5回忍者検定 中級 第12問(配点:1点)
==========================================
忍者は姿を隠して敵地に忍び込み、内情を探ったり、破壊工作をした。
このような地味な任務をなんというか。

①陰忍
②常忍
③破忍
④闇忍
==========================================


これこれ!これでござる!
拙者が一番憧れる忍者像は!

「音も無く、匂いも無く、智名も無く、勇名も無し。その功、天地造化の如し。」

音も立てず、匂いも残さず、功績を残したってそれが誰がやったことなのか、誰も知らない。
そう、天の思し召しで自然とそうなったかのように思わせる、陰の働き。

万川集海の冒頭にででーん!と書かれるこの語こそが、まさに忍者というものを一番捉えているじゃろう。


この万川集海、実は「孫子の兵法」をベースに書かれたらしい。
現代の経営者の中にも、熱心な愛読家が多数いらっしゃると言われる孫氏の兵法。
ビジネスマンのお父さん達はお好きであろうな。
一国の主がどのようにして戦略、戦術を練って行くかのヒントが、この兵法の中にいっぱい詰まっているのじゃ。

その孫子の兵法の中でも、最終章(最終じゃない場合もあるけど。。)に用いられる章が「用間篇」でござる。
用間とは、いわゆるスパイ活動のこと。
「間」というのは「スキ」(Likeじゃないよ。Loveでもないよ!)のことで、そのスキを用いることや者についての教えや重要性が説かれているのである。

よく時代劇などで「貴様、間者か!!出会え〜!」と叫ばれて襲われるシーンを見るであろうが、まさにこいつは「間」を用いているスパイ(間諜ともいう)のことを言うのでござる。

そして孫子いわく、この用間が戦略において一番重要だとのこと!
殷王朝や周王朝が興る債には必ず間諜が使われていたことを取り上げ、間諜こそ戦略を成功させる重大な要であり、みんな間諜に頼るし、そして間諜にこそ恩賞は弾むべきだ!としているのである。

その一番の要を担う職業、それが忍者なのである。
ここまで言われてしまうと、忍びという職業には誇りを持たざるを得ない。
拙者の所属する武蔵一族の連絡忍もこのような重責を担っていると考えると、武者震いならぬ「忍者震い」が起こるでござるわ。

先に大局から入ったが、この孫子の説く用間の重要性と間諜の活用方法をベースに、万川集海ではさらに具体的なスパイ活動の心構えや方法を記している。
そのスパイ活動の方法として、万川集海の中で「陽忍篇(第4篇全2巻)」と「陰忍篇(第5篇全3巻)」と篇ごとに大きく分けて説明されている。

陽忍とは、姿を偽って現地に溶け込み、情報を探り出す者のことをいうでござる。
七方出とか、くの一のお色気の術とか(笑)、あの辺りは全て陽忍なのである。
「ミッション:インポッシブル」で、イーサンハントが身分証とか顔を偽造してパーティー会場などに潜入し、情報を聞き出しているのとかも、陽忍でござるね。

そして陰忍とは、まさに姿を隠して、忍び込んだり、暗殺したり、盗み出したりする者のことである。
誰にも気づかれないように、塀から忍者刀や鍵縄を使って敷地内に潜入し、屋敷の梁の上を伝い、ターゲットの密談している部屋の天井から聞き耳を立てる。。。
皆の衆がイメージしている忍者そのものである。

ということで、この問題の回答は陰忍だ!
これは基本中の基本なので、ぜひ覚えて帰られたし!

=====================
回答:①陰忍
=====================

とはいえ、この平和な現代で
「陰忍だぜ〜!」
とかいいながら屋敷に潜入なんてしようものなら、住居不法侵入で捕まってしまうでござる。
そのため、なかなか「見つかるんじゃないか、、、」などというドキドキ感を味わうことは難しいでござる。。

まだ一度しか見たことがないのだが、3年ほど前に拙者が忍者となって江戸城に忍び込んで巻物を取ってくる任務を行うという夢をみたことがある。
生きて来た中で、あんなに楽しい夢は見たことがない!
そういう体験ができるテーマパークとかないかなぁ。。

少しでもあのドキドキ感や忍び込むことの楽しさを味わいたいならば、王道ではあるが、
やはり以下のゲームをおすすめするでござる!

立体忍者活劇 天誅シリーズ
http://www.tenchu.net/

大体忍者のゲームって、戦うことがメインで置かれているので、本来の忍者を色濃く表しているものは少ない。
だが、このゲームだけはボス戦を除いて、「気付かれずに潜入」という点にフォーカスしているため、拙者は忍者ゲームの中では一番の傑作だと思ふ。
天誅かメタルギアシリーズは、陰忍の方にはもってこいのゲームでござる!

でも最近はめっきり新作が出ないな。。。
フロムソフトウェアさん、期待してるでござるよ!

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難問に打ちひしがれる・・・

次に記念すべき10問目に突入する過去問研究。
ここで拙者、高い壁にぶち当たっているのでござる。
気軽に更新ができなかったのも理由があるのでござるよ。

まずはその10問目を紹介しよう。

第5回忍者検定 中級(配点:1点)
==========================================
秘伝書の「正忍記」に、忍術の達人になる方法として4つの段階を挙げている。
「敵になる」「敵の心を落す」「敵に離るる」そして最終段階はどんなこととされているか。
==========================================

この問題の答えは回答ではわかっているし、ソースもわかっているのだが、
検索しても、家にある忍者関連の書籍を見てもこの「4つの段階」の解説がない。
wikipedia先生もご存知ないようだ。

実際の試験では勘で答えて次の問題に進めばよいのだと思うが、過去問研究をやっている拙者としてはそういうわけにもいかない。
論理的に解説してこその過去問研究なのだから!

となると、残された方法はただひとつ・・・

正忍記を読むしかない!!

各地の忍者ファンの皆様は正忍記の現代翻訳版をお持ちの方もいらっしゃるのであろうか?
拙者も欲しい。。。欲しいのだが、、、
Amazonで検索するとあるのですよね。一応。

でも。。。。正忍記の読み下し文はなんと¥1,000,000。。。
ひゃくまんえんでござるよ!!汗
もう1冊、画像のない怪しい正忍記現代語約もあるが、これも10,000円。
引っ越したばかりでお金のない拙者には、今は買えぬでござる。。

だが、実は拙者、1年ほど前に正忍記は買っているのである。
ふふふ。。
そう、これでござる。

黒い表紙で格好よいでござろう!

だが中身は!!!



げ、、、原文。。。
家に届いてからぶったまげたものであるw
「4つの段階」のことも、なんとなく下巻のどこかに書いてあるような気はするのだが、、、
読めねぇっ!!w

ということで、もはや資料はこれしかないので、拙者はこの原文を読み解くことに決めたのでござる。

多分解読には時間がかかるので、10問目は後回しにして次に進んでしまうと思うが、必ずやいつの日か解説いたすでな!

そして、もしこの「4つの段階」についてご存知の方がいらっしゃったら、ご教示くださると有難き幸せに存じまする。。。


ビジネスマン必携のベストセラー本「7つの習慣」なら持ってるのになぁ。。。

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に、、、逃げろ〜!

殿から仰せつかった任務で、越後屋の屋敷に忍び込んだ。

ウグイス張りの廊下を深草兎歩で歩いて、悪代官と越後屋の密談をしている部屋に向かう。

障子越しに二人の話を聞く。ふむふむ。

なにっ!最近の江戸の娘達がさらわれる事件の裏にはこやつらが一枚噛んでいたのでござるか!
よし、戻って殿に報告だ!

ガタッ

悪代官「むっ。くせ者じゃ! 出会え〜!」

・・・しまった。。

急いで逃げたが一人だけ追手が走ってついてきている!



こんなときの忍法についての問題をここで一問。
・・久々の過去問研究じゃ!

第5回忍者検定中級 (配点:1点)
=========================================
忍者が逃げるときの術を五遁三十法と呼ぶ。
五遁とは「水遁」「木遁」「火遁」「土遁」と、もう一つの「遁」とは。

①日遁
②月遁
③金遁
④陽遁
=========================================

設問にもあるとおり、五遁三十法とは、忍者が逃げるときの術である。
フィクションでは火遁とかで火を吹いたりするけど、字からしてそれは違うんですよね。

中国に伝わる思想・哲学として「五行」というものがある。
これは「すべての物は、自然の五つの元素から成っている」とする哲学である。
その元素とは、「火」「水」「木」「金」「土」の5つ。
これらの元素を使って逃げる術を「五遁」と云ったのである。

「火遁」は一番有名だと思うが、煙玉を使って煙幕を張る間に逃げるような術。
拙者も煙玉の花火はいつも所持しておいたほうがよいだろうか。。

「水遁」は、水を利用して逃走を図る術。
水の中に入って竹筒で息をして逃げるなんて絵は非常に有名だ。

「木遁」は、例えば材木の積んであるところに逃げ込み、それを倒して追手が通れなくするようにするなどの術。
ジャッキーチェンが追われているときなどによく使っているのを見たことがある。

「金遁」は、手裏剣やマキビシなどの金属製武器を使って逃げる術。
お金を下に投げ捨てて、それを追手が拾っている間に逃げても良い。

「土遁」は、土や砂などを投げて相手の目を潰しているあいだに逃げるなど。
時代ものとかで、卑怯者の悪党がよくやっている気がするな。

そんなわけで、五遁はこの5つ。
覚え方としては、まず1週間の曜日を思い浮かべて「日曜日と月曜日以外だな」と覚えればよいであろう。

================
回答:③金遁
================

また、三十法というのは、五遁と被っている部分もあるのだが、以下の3つに分かれ、それぞれ10個ずつの術がある。
・天遁:自然現象を利用して逃げる術
・地遁:地上の自然物を利用して逃げる術
・人遁:人や動物を利用したり欺いたりして逃げる術

選択肢の中にあった「日遁」は、天遁の術の一種。
太陽を背にして敵の目がくらんだ隙に逃げるなどの術である。
た、、、、太陽拳かっ!!
天津飯も忍者だったのかもな。。

「月遁」も天遁の術のうちの一つである。
夜、月が雲に隠れた瞬間に暗黒にまぎれて逃げるなど。
やはり闇に滅して逃げるのはカッコいい!

ちなみに選択肢の「陽遁」なんてものはない。

その他細かい他の三十法については、また別の機会にご紹介しよう。
今日は五遁のみ覚えて帰られたし。


皆の衆、もし拙者と道ばたで出会ってしまった日には、銭を利用した金遁の術を使うがよろしい。
きっとモロに引っかかって、必ずや逃げ切れるであろう。
できれば紙幣の方がよいでござるぞ!(笑)

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うさぎあるき

ほほう〜。
忍者研究をしていて新しい発見があったときなどに感心したとき、拙者がよく漏らす感嘆の声である。

・・・否!(汗)

今日のテーマは「歩法」でござる。(相変わらず申し訳ない)

忍者たる者、足音を立てずに歩くこと、これ必須なり。
よって様々な歩き方について研究がなされていたようでござる。

第5回忍者検定中級 第8問(配点:1点)
==============================================
忍者が音を出さずに歩く方法として、手の甲の上に足を乗せる歩き方をした。
この最も音のしない歩き方を何と云うか

①きざみ足
②手甲徒歩
③忍び足
④深草兎歩
==============================================

へぇ〜
へぇ〜
へぇ〜 へぇ〜

ふざけてるわけではない。。

そう、この歩法、実は昔トリビアの泉で取り上げられたのである。
そのときは「72/100へぇ」を獲得したそれなりのトリビアなのでござる。
タモリ殿は振ればやってくれそうでござるな。

上述したように忍者は歩き方についてはかなり熱心であり、あの三大忍術書の1つ「正忍記」においても、「足なみ十か条」として忍者が心得るべき歩き方を記載しているほどだ。


【足なみ十か条】
一、抜き足 :小指からそっとおろして歩く
一、すり足 :足をすって歩く
一、しめ足 :内股をくっつけて、すりあわせて歩く
一、とび足 :飛び石を渡るように歩く
一、片足  :片足で跳んで歩く
一、大足  :大股で歩く
一、小足  :小股で歩く
一、きざみ足:小刻みに歩く
一、走り足 :早歩き
一、常の足 :普通に歩く(昔の普通。右足と右手を一緒に出す)



2番目のすり足などは、まきびしを踏まないような歩き方など、特に音が出ない歩き方のみを挙げているわけではない。
用途に応じて、歩き方を使い分けるのである。


では、一番音を立てずに歩くときはどうしたらよいか。

例えば、奪われた大事な巻物を取り返すために、敵方の屋敷に侵入したとしよう。
その巻物は、どうやら屋敷の主人の寝所にある壷の中に隠されていることがわかった。
巻物を取るには、爆睡している主人の横を通らなければならない。

そんなとき、服部半蔵は自筆の「忍秘伝」にてアドバイスをしてくれている。

人が寝入った横を通る際には「深草兎歩」を用いよ、と。

深草兎歩とは、手の甲に足を乗せる歩き方である。

足の裏よりも敏感な手のひらが接地面となるため、微妙な力加減がしやすかったと云われている。
また、ウグイス張りの廊下であっても、端を歩けば音がしないとされている。
さらに、姿勢が低くなるため、いざ上から斬りつけられでもしても、避けたり防御がしやすい体制でもあった。

===================
回答:④深草兎歩
===================

実際にやってみると、結構つらい。。。
きっとかなりの鍛錬が必要である。
拙者もたまにやってみるが、バランスを崩して尻餅をついてしまうため、もしこれを敵方でやってしまえば、兎どころか、袋の鼠にされているでござろう。。


PCの前の皆の衆も、鍛錬して深草兎歩を会得し、以下のような状況で使ってみよう!!

・「やりすぎは目に悪いわよ」とお母さんにニンテンドーDSを奪われたので、お母さんの寝室に忍び込んで取り返しにいくとき

・いつも同じ布団で寝ている妻に、今日は晩ご飯はいらないという連絡もせずに飲み会に行ってしまい、帰ったらもう妻が寝てしまっていたので起こさず布団に入りたいとき

・職場に遅刻したら朝礼中で、デスクの陰をつたって何事もなかったかのように自席までたどり着きたいとき

・近所のファミレスにノーメイクで行ったら、好きな男の子が入ってきたので、気づかれないようにお会計をすませて店を出たいとき

などなど、現代でも忍術を使えるシチュエーションはゴロゴロ転がっているでござる。


Let's 深草兎歩!!!

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武者隠しまっせ

民が寝静まった牛の刻。

こおろぎの鳴き声だけが響く。

満月を背にした不気味に輝く天守。

その石垣を登る1つの影。


こんなシチュエーション、忍者たる者、もうよだれがでるほどやってみたい所行でござる。
今日はそんな城についての問題でござる。


忍者検定中級 第7問(配点:1点)
==============================================
甲賀には中世の甲賀武士たちが残した中世城郭跡が多く残っている。
この城郭に残る「武者隠し」とは何か。

①背後を守る防壁
②兵の休憩所
③城主の居館
④城兵の隠れ堤
===============================================

気が遠くなるほど昔、約300万年も前のこと。
なんとあの琵琶湖は、甲賀市の辺りにあったらしい。
地殻変動で40万年ほど前に、今の位置に落ち着いたようだ。
このため、甲賀の地層は粘土質が高くなり、低めの丘陵が多い地形となった。

この丘陵を利用して、甲賀忍者達は、各々の一族で自らの所領を守るため、小さな城を作った。
甲賀地域には、約250もの城郭があったとされている。

現存する立派な天守のある城が主流となったのは、信長の築いた安土城かららしい。
それまでは石垣すらない城がほとんどだったようだ。
もちろん甲賀忍者たちが築いた城は小さな丘や平地に構えた城。
しかし、軍事施設としては非常に利に適った造りをしていた。

望月家が室町時代に築城したと言われる、甲賀の望月城。
これを例に出して説明しよう。
拙者は行ったことがないので、詳細に写真付きで紹介しているHPを紹介させていただく。

http://zyousai.sakura.ne.jp/mysite1/kouga/motizuki.html

ページ上部に図があると思うが、城の北にある半月上の帯曲輪(平坦な地を造成したもの)をご覧いただきたい。
それより北側は斜面になっており、その境界線に土塁が敷かれている。
(一番左下の写真でござる)

土塁とは、容易に越えられることができないように土で盛った壁のこと。
そして望月城の帯曲輪の周りの土塁は、曲輪側で伏せていれば、兵が隠れられるようになっている。

「しめしめ、誰もいねーやww ラッキー!」

と思って北の土塁を登ってきた敵方が土塁を越えそうになると、ニュッと出てきて不意打ちするのである。
これはたまらんな。

また、この望月城では、城の周囲を空堀(水の入っていない堀)で囲んでおり、そこにも兵が隠れられるようになっている。

いざ堀を飛び越えようと思ったら、下から竹槍で突かれようものならかなり厳しいでござる。


このように、攻め来る敵方の不意をついて迎撃するために兵を隠す土塁や堀を「武者隠し」と呼んだのである。

=======================
回答:④城兵の隠れ堤
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この武者隠し、天守閣の中にあるものをさす場合もあるので注意されたし。



例えばこれ、とある城の城主御座所なのだが、左奥の扉をご覧いただきたい。
この奥は3畳〜の部屋になっていて、この中に人が待機しているのだ。
急襲などが起きた場合に、殿をお守りする者がいるのである。
これも、武者隠しという。


もし忍びとして「城主の御座所より千鳥の香炉を盗んで参れ」などという任務が舞い込んで来たら、この武者隠しには注意しておきたいでござるな!

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