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忍装束で忍者岳登頂!! 〜伊賀忍者ミステリーツアー〜

伊賀は柘植市にある忍者岳を初めとした鈴鹿山脈縦走に行ってまいりましてござる!
本日はお日柄もよく、絶好の登山日和となり申した!

数年前に屋久島で登山をしてみてからというもの、すっかりはまってしまった登山。
いつか忍装束で登山してみたいと思っていたところ、遂に実現できたでござる。
なぜ忍装束で登山したかったかというと・・・

・忍者は山内でのゲリラ戦を得意としたというが、そもそも装束で登れるものか
・覆面をしたまま登頂するのは苦しくないのか
・山内で敵に忍び寄ることは可能なのか
・昔の人は草鞋で山を登っていたと思うが、足は痛くならないのか

というリアルなところを実験してみたかったからでござる。
その第一実験体が「忍者岳」というのは、ピッタリすぎる!

忍者岳という名前は、驚くことに20年ほど前につけられたばかりらしい。
それまで名がなかった山を、
・伊賀と甲賀の境にある山ということ
・そしてそれらの忍者が修行した場所ということ
から、忍者岳と名付けたようだ。
その名付け親の先生が今回のメインのツアーコンダクターである。

柘植駅に降り立ち、伊蔵兄貴と装束に着替えてから、池田先生に送ってもらって一路「余野公園」へ。

【柘植駅。何もないところ】


余野公園が鈴鹿山脈への登山口の麓となっていて、ここから山脈に入って行く。



ちなみにここで一眼レフのSDカードが入っていないことに気づく。。。
なので今回はiPhone(しかも古い4)による撮影ですので画質保証できません。
悪しからず・・・・

到着した余野というところはだだっぴろーい特に何もない場所であった。
が、池田先生の解説によると実はすごいところであった。

【余野公園】


甲賀郡中惣を覚えておいでだろうか。
これらは伊賀・甲賀それぞれににおける一番大きな合議体組織である。
そして伊賀・甲賀が有事の際など何か両国で話し合いの場を持たなければならないときに行われたのが「野寄合」(のよりあい)である。
ここから余野(よの)という地名がついたのではないか、と言われているそうだ。
伊賀と甲賀を丁度分断する山脈の麓である。
多いにあり得る由来でござろう。
ここで野寄合が行われ、伊賀忍者と甲賀忍者が集まっていたと考えるととても胸が高鳴りまする!
鈴鳴の某ならぬ、高鳴の嵩丸でござるw


【そしていざ入山!】



今回は前述した実験したいこともあったので、
・覆面は休憩時以外はずっと着用
・地下足袋の上にわらじを装着
・リュックではなく風呂敷だけで荷物を持つ
という自分ルールを課し、山へと入っていた。

【草鞋バッチリ!】


【覆面、風呂敷も装備しております】


一方、伊蔵の兄貴は山伏スタイル。
めちゃめちゃ決まっておりまする。

【役小角が降臨したかと思た】


山に山伏と忍者がいるカオス。
こんなわくわくする登山は初めてやで!!

【そしてこのお方も!】


今日のルートは・・・
ゾロゾロ峠▷倉部山▷鳥不越峠▷三国山▷忍者岳▷加茂岳▷油日岳
の縦走からの下山。



三国山は伊賀・伊勢・甲賀の三国を一望できる山。
油日岳はかの甲賀忍者達が進行した油日神社の本社。

こんなに忍者に関係のある山ってそうそうないぞよ・・・
こんなに楽しくて無駄のないルートを行かせていただいてよいのでしょうか。。。

【途中、苦無を装備した山伏】


最初の山へ向かう途中のぞろぞろ峠に一行がゾロゾロと立ち入り、休憩。

【ここでは三刀流を使いたいところ】


▼ミッション1 〜山内ゲリラ戦法実験〜
拙者は一旦集団から距離を置いた後、忍び足で伊蔵兄貴の背後に忍び寄ってみた。
が、枯葉がカサコソと音を立ててしまい、簡単にバレてしまったではないか!!

当然のことながら、山には葉や草が多く、静かなときに動くとそれらが擦れて音が出てしまう。
だから不意打ちをするために敵に近づくには、自分の移動する音が消えるほど風の強いときでないとならない。
それか木の上に居て飛び降りて不意打ちするか、誰かを囮にしておびき寄せるか、土遁の術を使うか、のパターンしかないかもね、と伊蔵の兄貴と話したりしていた。
六角氏に伝わる秘伝の山内ゲリラ戦法、ぜひとも教えを請いたいでござる。。。

【必死に狸隠れをしようとする如狐丸さん】


伊賀之忍砦所属の如狐丸さんは、今回スタッフとしてご参加くださり、みんなの後ろから精一杯のサポートをしてくださりました!
それにしてもジャージと装束を折衷した衣装、面白かったでござるw

そして最初の山頂、倉部山にとうちゃ〜く!

【倉部山】


【見晴らし良し!】


【とりあえず大地と空に感謝】


次に向かうは三国山。
その途中に鳥も越えられないという鳥不越峠というのがあるのだが・・・

【字の順番が違うw】


このおじいちゃんがメインコンダクターの岡島先生。
今年喜寿を迎え、元気に先頭を歩くツワモノでござる!
岡島先生曰く
「看板、間違えちゃいましたw」
だそう。
お茶目で可愛かったですw

【月桂樹をつけた豹捕氏】

なんか隙間が多すぎて禿散らかした感が・・・w

【三国岳まで急な斜面を登りまする】


【そしてついに到着!三国岳!】


ここいらでお待ちかねのランチタイム!!

▼ミッション2 〜風呂敷の運搬適応性実験〜
普段はザックを背負って登山するが、今回は
・ガイドレジュメ
・ペットボトル
・お弁当
・メロンパン
を風呂敷に包んで行った。

いざあけてみると・・・
【お弁当】

つb、、つぶれている。。。

【メロンパン】

ぺったんこやないかい!!

しかもつけている途中で前の方にずれて来たり、ペットボトルが落ちたりと。。。
結び方ももっと研究しないとならないが、やはり現代のザックと比べると不便なこと極まりなかった。
だがこの不便さも含めて日本の心である風呂敷は何かいい。
もっと結び方を研究して使いこなしてみせようぞ!

【こんなとこに苦無が・・】


【手裏剣まで飛んで来た!】

忍者岳に近づくにつれ、忍者が警戒のために仕掛けて来ているのか・・・

【伊蔵氏の右肩に血痕のようなものが!?】

伊蔵さん、、もしかしたら僕らのために人知れず1人ヤッてきたかもしれない。
さすが伊賀の忍びでござる。

そして再出発すること数十分。

【ついに来ました忍者岳!!】


これは写真に納めるしかない!!

【忍者岳 feat.忍者】


【豹捕さん、、、忍者「岳」が隠れちゃってるよ・・・】


いやー、忍者で忍者岳ついに達成!
もうこれで思い残すことはないっす!

そして次なるところへ向かう。

【修行中?】


そして次なるは・・・

【油日岳!】


油日神社のエントリでも書いたけど、油日は甲賀忍達が崇拝した神社のこと。
この山の神が元らしいでござる。

【奥社!ありがたや!】


【岳大明神 油日荒魂命】


ここで皆でお参りをして、下山に入りまする。

▼ミッション3 〜忍者は山を駆け下りれるか〜

なお、今回地下足袋と草鞋で山内を歩いていると、やはり現代の登山靴よりは足首にかかる負担が多いことに気がついた。
草鞋のおかげで、足の裏へのダメージはかなり軽減できていたのだが。。。
よくアニメやドラマのシーンなどで山の急斜面を忍者が駆けたり飛んだりしながら下りていくシーンがあるが、これはなかなか人間業では厳しいと思った。
せめて4つ足であればつゆしらず、2足歩行では絶対に限界がある。
転ぶか足を挫くであろう。
ウルトラマラソンなどで素早く降りていく人がいると思うが、行ってあそこくらいまでのスピードなんだと思うなァ。
全速力は絶対自滅します。良い子はマネしないでね。

【仙人がいました】


下山途中、池田先生が
「不動明王がいるぞ〜〜〜〜!!」
と前の方から忍者勢を呼びつける。

サササッとかけつけてみると、険しい崖の向こう側にいい感じの滝が!!!

【狭い・高い・怖い(STK)】


【これが不動滝!】


【御不動様が見守ります】



【滝の横登ってみた】


ここ、実際に忍者が修行していたと言われている。
雨の日の翌日など、水量が増せば滝ももっと荘厳になるだろう。
かなりロマンがあり、同時にパワーを感じるスポットでござった。

そんなこんなで無事参加者みんな下山し、鈴鹿山径突破にござります。
皆様大変おつかれさまでござりました!

▼ミッション3 〜草鞋の耐久性〜
今回履いた草鞋はほぼ下ろしたて。
下山後、最終的に草鞋がどうなったかというと・・・


さきっちょの方がほぼすり切れてなくなっている。。
半日山に登っただけでこんなにもなってしまうのか。。
歩き方のこつなどもあるとは思う者の、以外と耐久性はそんなに高くないということがわかった。
昔の人は、遠征のときなど山越えをすることもあろうが、替えの草鞋は何個か持っていたのだろうか。
ただあんまり大荷物だと邪魔やし・・
バランスが難しい。ちょっと調べてみたいところでござる。

▼ミッション4 〜覆面・装束で登山は可能か〜
結論から言うと可能だけど欠点もあるかな、という感じです。
覆面は結構重宝したし、頂上になるに連れて苦しくなるかと思いきやそうでもなかった。
むしろ池田先生が植物のご説明をされるときに花粉がめちゃめちゃ飛んでるのが見えたので、覆面しててよかったと思えたでござるw
装束については、袴系だとするときつい。
袴は風を受けると膨らんでしまうので、木の枝などに引っ掛けて破ける可能性もある。
野良着などが一番いいんだろうな、って心の中で叫び申した。


そして最後に思ったのは、忍者は森に映える、山伏は岩山に映える、ということがわかり申した。
拙者も装束で山の中を歩いているときはなんか忍びの者になっていたような錯覚に陥ります。

山×忍者

これ、推していこうかな!

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