忍者ブログ

≪ 前の記事

次の記事 ≫

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

comments

我ら忍び連合! 〜惣〜

また仕事が忙しくなり時間が取れなかったのだが、久々に今日は何にもないので久々の更新でござる。
(いつも言い訳から入ってる気が・・・w)

本日は前回説明することを約束した「惣」について!!


第5回忍者検定中級 第19問(配点:1点)
===============================================
中世後半から戦国時代にかけて甲賀で一般化した同族連合のひとつである
大原同名中惣での物事の決定方法は、先ず何か。

①多数決
②くじ
③神頼み
④長老の決断
===============================================
神頼みって・・・小枝を立てて倒れた方とかそういうことなのかw?


この問題でポイントとなるのは「惣」。
前回のエントリで少し触れたでござるね。
覚えているかね?
声に出して読んでみよう。

そう、「そう」と読むのだよ。
そうそう、あってるよ。


「惣」とは、基本的に皆平等の力をもってすべて会議によって決める自治組織のことと、前回述べ申した。

鎌倉時代で源頼朝が設置した「守護」とか「地頭」。
幕府から各地方の国における警察機能や経済統括機能を与えられた職である。
社会の授業とかで聞いた覚えもあるのではないだろうか?
これらの守護とか地頭とかが、鎌倉時代→南北朝時代→室町時代と、事実上の各国の領主として君臨していくことになる。
最終的にはこいつらが幕府より力を持って、戦国大名となっていくのだがね。

だが、この領主の統治力もまちまちで、地域によってはうまく統治できない領主も現れてくる。

「もう領主なんてあてにできんわ!自分たちで村運営しちゃるわ!」

といって、農民や小豪族達が団結してできた自治組織が「惣」なのである。
「○丁目自治会」みたいなもんでござる。


甲賀でもこの惣が興る。
まずは、「望月」とか「伴」とか、同じ苗字の一族のみで自治体を組んだ。

これが「同名中惣(どうみょうちゅうそう)」でござる。
「同」じ「名」で組織された「惣」ということね。
昔は親戚もみんな近くに住んで、親戚同士で結婚とかもしていたご様子だし。

甲賀の中の惣としては、これが一番小さい組織。
この惣の中でどう運営していくか、これを決めるにあたって、各同名中惣では「掟」を作った。
会社とか社団法人とかでも「定款」をつくるが、それと同じようなものだ。

甲賀に住んでいた「大原家」という一族の同名中惣がござる。
この大原同名中での掟である「定同名中与掟条々」が、今でも残されている。

その掟には、
一、他所と同名とで戦闘が起きたら、決して相手方に寝返らないこと
一、戦闘が起き、鐘が鳴ったら武器をもって参陣すること

など、近くの同名中惣と戦になった場合のルールなどが記されている。

その中に、惣内での意思決定にかかるルールがある。
一、同名の中で諸々の相談がある時は、多数決で決めること。
  少数のものは異論を唱えてはならない。
  万が一紛糾することがあれば、そのときはクジで決めること。


日本の歴史全体を見ると、明治維新までは天皇や幕府による統治制ばかりだったが、この頃から民主主義な地域があったのですなぁ。

=========================
回答:①多数決
=========================

最終的にはくじで決めるらしいが、問題文には「先ずは」とあるので、ぜひとも注意されたし!


ちなみに、甲賀地域における同名中惣は53家分あった。
これが後に語られる甲賀五十三家なのでござる。

そして、この「一族連合」である同名中惣を、更に甲賀地域内で連合させた「地域連合」体が「甲賀郡中惣」でござる。
要するに甲賀では、
・地域をベースにした自治組織である「甲賀郡中惣」
・同じ苗字の一族をベースにした自治組織「同名中惣」
の2つにカテゴライズされるのでござるよ!


拙者・嵩丸も同名中惣を組みたいが、、、、

まだ元服していないので苗字がないのだっ!!!

いずれ忍びとして一"忍"前になったら苗字をつけようと考えている。
だけどまだ良い苗字は思いついていない。。。。

多分募集してもコメントなんてないだろうけど、拙者に似合う姓、募集中です!!!w

拍手[0回]

PR

0 comments

Comment