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十忍十色 〜戦国の忍び〜

先週の伊賀遠征のとき、1冊忍者小説を読んだので記しておこうぞ。
積ん読だった司馬りょーの短編集!

【司馬遼太郎「戦国の忍び」PHP文芸文庫】


この文庫は短編5つからなるでござる。
大まかに解説すると・・・

▶下請忍者

百地小左衛門の下忍、猪与次郎が、上忍百地氏の娘木津姫に迫られるのが嫌になって伊賀を抜け出す物語。
それを追わされる用済みの老忍達の苦悩とバトル。
そして里の者に追いつめられる与次郎。
最後に待つ結末は・・・


結局それかいっ!w
っていう結末でござります。
まぁまぁ面白かった。
よくある抜け忍追走劇にござろう。


▶伊賀の四貫目

織田信長は武田に仕える伝説の忍び、知道軒に命を狙われているという噂を聞く。
徳川家康にほだされ、織田に仕える草の者、蚊羅刹は信長から知道軒の暗殺を命令される。
蚊羅刹は、武田領にて召し抱えた四貫目、吐根と共に知道軒を探索する。
手応えを掴めないまま、蚊羅刹は信長の元に戻り、知道軒を待ち伏せすることに。
その夜、信長の元にいた犬が毒を盛られて殺されていた・・・


こちらは忍者の騙し合い心理戦ストーリー。
最後にあっと驚く人物が登場しやす!!
これは期待してよし!


▶伊賀者

伊賀で鍛え上げられた忍び、梅ノ源蔵は、久々に伊賀に帰って来た。
すると何者かにかどわかされ、気づいて外に出ると自分の師匠が殺されていた。
おそらく犯人は4人いる兄弟子の誰か。
梅ノ源蔵は、師匠の仇を討つ旅に出る。
そこで源蔵が知ったのは、決して知ってはならない秘密であった・・・


ミステリーが少し入った復讐劇。
どのバトルシーンも一瞬で終わりまする。
一番長いストーリーだったが、謎が謎を呼ぶ展開になかなか楽しみを覚えられまする。


▶伊賀の四鬼

その昔、伊賀の四鬼と呼ばれた忍びがいたそうな。
「音羽ノ城戸」「柘植ノ四貫目」「湯舟ノ耳無」「岩尾ノ愛染明王」。
そのうち湯舟ノ耳無は秀吉に呼ばれ、柴田勝家に仕える忍びである岩尾ノ愛染の始末を命じられる。
仲間の伊賀者が抹殺されて死体が転がっている道を通り、愛染を追う耳無。
そこにいたのは20代の女だった・・・


四鬼と呼ばれたライバルとも言える忍び同士の戦い。
最後のオチはなかなかに荘厳でごぜえやした。


▶最後の伊賀者

服部半蔵が跡取、石見守正就。
最近部下と思っていた伊賀者達が、何か嫌がらせをしてくる。
部屋からよく者もなくなる。
呼んでるのに全然無視される。
なんなのだ・・・と苛つきを隠せない正就。
ある日言ってはいけないことを言ってしまう。
ブチ切れた忍び達は、ついにあの行動へ出る・・・


これは前にも笹寺調査のときにお話ししたクーデターの話。
リアリティ溢れる心情の描写などがイメージさせてくれるのでいいですな!


・・・と。
振り返って見れば全て伊賀忍者の話でござった。
昔までは甲賀忍者検定の研究ばっかりだったが、最近は伊賀によく行って池田先生にもいろいろと教わっていることもあり、伊賀の地名とか出てくる人物とかが全て聞いたことがあるようなものでござった!
なんかそう言った意味で楽しかったなぁ。
話的にはもう使い古されたストーリーという感じでなかなか入り込めなかったけど。。

やっぱり知識があると、ちゃんとその行間まで読めたりするので楽しくなりまする。
これからももっと忍者の知識はつけていきたいですな!

とりあえずあと2週間で甲賀検定の試験。。。
去年の研究の記事を書かなくなってからはや半年くらい経つが、その間一切勉強していない・・・

週末は詰め込むで!!



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