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【忍者検定研究】不道心

さ、次の問題に参りますぞ。

第5回忍者検定中級 第2問(配点:1点)


忍者は、「恐れ・侮り・考え過ぎ」の三つの病に注意すること。
何事にも影響されない鉄壁の心が必要とされる。
その心とは何か。

①質実剛健
②大言壮語
③一刀両断
④不動心



こ、これはなんか忍者の知識うんぬんの前に、完全に日本語の問題として片付けることができるでござるな。。

「その心とは何か」という問いに対して、①〜③の四字熟語は、全て「心」がなんたるかを説明するものではなく「行為」や「態様」のことを指しているではないか。
ってか最後に心って付くの、④だけだし。。           
   

①質実剛健=飾りけがなく真面目で、たくましく、しっかりしているさま。→態様
②大言壮語=おおげさに言うこと。できそうにもないことや威勢のいいことを言うこと。→行為
③一刀両断=太刀でモノを真っ二つに裂くように、物事をスパッと解決すること。 →行為

よって解を導くという意味では、容易な問題であろう。


回答:④不動心



では、忍者の三病とは何か。
忍者は、設問のとおり「恐れること」「相手を侮ること」「考え過ぎること」は病気とされていた。
しかるに、常に隙のない、揺れ動くことのない心を持ち合わせること、すなわち「不動心」が必要不可欠だと言われている。

「恐れること」が何故いけないか。
例えば、強大な敵を前にしたとき、その相手には自分ではどうしたって勝てないし逃れられもしないと思ったらどうなるであろうか。
必要以上に相手や未知の事項について恐れをなしていると、その恐れは全身を蝕み、身体を硬直させる。
そうしてパフォーマンスを下げ、または全く発揮できなくなり、着実に死へと一歩近づいてしまうのである。

この病気への特効薬は、決して誰にも負けないように鍛錬を積むもしくは工夫を凝らすか、または、相手との力の歴然とした差を知り、ただ逃げることのみを考えるようにすることである。
忍者は相手に勝てなくてもよいのだ。
どんな卑怯な手段を使ったって、ただ任務さえ全うすればよいことを第一に考えるべきなのである。
さすれば、恐れは自ずと去って行くのでござる。


「侮ること」すなわち慢心も、自分の身を危険に晒す、非常に危険な病気である。
相手方の力量も図らずに、あるいは見誤って、見た目などの上っ面等で判断し相対することは、非常に危険である。
その外見は見せかけの虚であるかもしれないし、人間にはいざという時に底力を発揮するので、何をしでかすかもわからない。
油断せず、事に臨むことが肝要でござる。

「考え過ぎること」も自らの心、身体を硬直させる病気である。
考えすぎることによって、意思決定が遅れ、意思決定が遅れれば当然身体の反応も遅れてくる。
そうしているうちに、戦況はどんどんと変わって行き、考えているうちにやられてしまうことがある。

いざという時に考えすぎず、自然と身体が動くようにするには、やはり経験とあらゆる場面を想定した鍛錬、シミュレーションが必要である。
結局は「こうなった場合にはこう動く」という、様々なパターンに対応する術を知っていれば、想定外の事象というものがなくなり、予め定めた解のとおり対処することができる。
そのため、シミュレーションを行うにあたっては、考えすぎてもよいと拙者は思う。
いざという時に瞬時に判断することができるように。


以上より、不動心は、鍛錬や周到なシミュレーションを継続して行う者のみが、養えるものなのではないだろうか。
正確な知識と経験に裏付けられた自信が不動心を作るのである。

な、なんか凄く硬いエントリになってしまったでござる!笑

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