忍者ブログ

≪ 前の記事

次の記事 ≫

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

comments

出羽山伏修行体験 〜其の壱〜

今、山形からの帰りの新幹線でござる。
日本海を横目に、忘れないうちにこの3日間の出来事を記すでござるよ。

9/6(木)
仕事が終わらないけどすべて投げ捨てて、22時に退社し、東京駅へ向かう。
そして山形県鶴岡行きの深夜バスに搭乗。

そう、パワースポットとしても有名な羽黒山、月山、湯殿山の霊山を起点とした山伏の修行体験があり、拙者それに参加するのだ。

山伏修行体験要綱

山伏は文字通り、山に伏せって自然と一緒になり、神に仕える職業である。
霊山の頂上まで神を迎えに行ったりするんだと。

山伏が修行の上で信仰していたとされる修験道。
この修験道では、お馴染みの九字護身法を用いていたり、忍者が山林でのゲリラ戦法を得意としていたことから、忍者のルーツは山伏から来たという説もある。

拙者はこのルーツを探るため、山伏の修行を体験しようと思ったのである。

9/7(金)
朝7:00に鶴岡駅に到着。
バスが13:00に来るので、ろ、6時間も待たねばならない。。。
読書したり公園で寝たりして待ちました。
その間、仕事のメールを見てしまい、かなり不安に。。
いやぁ、一日くらいええやろ!

やっとバスが来ていでは文化記念館に到着。
すでに50人くらいの人がいる。。
緊張しながらあの山伏の姿に着替える。
忍装束は何回も着たのだが、白装束は初めてや!
結構身が引き締まる思いがしました。

※後ろのフンドシのおっちゃんはご愛嬌(笑)

ちなみにこっから先はケータイが没収されたゆえ、写真は何にもありませぬ。。。

山伏の修行は、死と再生がテーマとなっており、一度死ぬ思いで修行して生まれ変わるということから、白装束を身に纏うのだとか。
いいねー、そういうの好きだわ!

そしてここから修行開始!

まずは塾長より、山伏とはなんぞや?というご説明が。
山に伏せって山に生き、自然と一体となるのが山伏とのこと。
そして宗教的な要素も絡んで来るのだが、出羽の山伏には神道派と仏教派があるらしい。
今回参加したのは神道派。
どこがどう違うのかというと、やはり信ずるものがちがうので、神道派はあまり九字護身法を使わないらしい。
九字はどちらかというと仏教やしな。
しかも、あんまり修行の細かい内容とか、宗教的なものは他言無用らしく、深くは聞けないようだった。

ということで、あんまり今回の修行ではあまり深いことは聞けなそう。。
実際に聞いても表面的な事しか教えてくれなかった。
これ以上知るためには、体験でなく、本物の修行を受けなければならないようだ。
くー。。

そして最初の修行は、抖そう行。
要するに山歩きでござる。

山伏たるもの山に登ってなんぼ。
まずは羽黒山の神社まで、金剛棒持って出発した。

拙者は普段からトレッキングで山は登っているため、そんな目新しいことはないかと思っていたが、ちがった。

1つは白装束で登ると、かなり身が引き締まること。
もう1つは登る対象が霊山であること。
ただのトレッキングでは味わえない、何とも言えない気の引き締まる思いと、何か人間の作り出したものではない神秘的な世界に誘われているような、そんな気分である。
普段のトレッキングでも、たまにこういう感覚に陥ることがあるが、それは黙々とただひたすら山を登る時だ。
日々の悩みや考えなどが洗練されて行くのがわかる。
これはよいでござる。
トレッキングも山岳信仰の方にシフトして行こうかな。

羽黒山頂から戻ってきて、だんばり、という名の食事をいただいた。
ご飯一杯、味噌汁一杯、漬物だけ。
これは腹減るぜよー。。
しかもこのときの漬物はナスだったのだが、一個だけヘタだけだった。。
き、貴重なカロリーが。。。

それが終わると自己紹介タイム。
拙者は忍者が好きで、山伏と忍者の繋がりを探しに来たことと共に、この修行で忍法を1つでも編み出したいと大言を吐いてやったでござる!
ウケてよかったw

参加者は本当に老若男女、全国津々浦々からやって来ていて、おそらく会社でうまくいってなくて自分を変えたい人や、一発念起したい人、文化が好きな人、様々な方がいらしていた。
外人も一人来ていた。
しかもその方は武神館の有段者らしい。
話してみたら目的も拙者と同じ。
前からちょっと思ってたけど、日本人よりも外人の方が話が合うなぁw

そして拙者の中では今回1番辛かった行である忍苦の行。
これはひどかった。
密室の中に全員閉じ込められ、七輪で炭を炊き、その炭に唐辛子と何かを混ぜた汁を垂らす。
これによって、部屋中にからーい煙が蔓延し、唐辛子の辛さというか熱さというか、その刺激が肺にダイレクトに響いて来るのだ!
部屋内の全員が、目から涙をこぼし、鼻水は垂れ、咳が止まらないという、まさに地獄絵図のようであった。。
これはできればもう二度とやりとうないわ。。

そして締めは、夜の抖そう行から国宝五重塔の前に行き、床固めという瞑想を行った。
ジッとしているのは苦手なのだが、数百年も前からそこにある物を見つめて心を無にし、鳥や虫の鳴き声、風や水の音を聞くと、とてもリラックスできた。
瞑想はいい、とよく聞くけど、ちょっとばかし俗世でもやってみようかな。

そうして一日目の修行は終了。
10:30頃に宿坊にて就寝した。

続くでござる!


拍手[1回]

PR

0 comments

Comment