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伊賀忍法帖

本日は過去問研究は休憩して、拙者の「ターニン"ジャ"ポイント(※)」を綴りたいのでござる。

※ 忍者に興味を持ったきっかけのことをいう。さっき拙者が造語した(笑)


拙者の高校は、家から電車で1時間ほどかかる場所にござった。
ある日、帰りに電車が30分ほど来なかったため、待っている間に本屋に寄った。
そのとき、何気なく買ってみた書物。

それが、山田風太郎先生の「伊賀忍法帖」でござった。


著:山田風太郎 (イラスト:寺田克也)


山田風太郎らしく、序盤の設定はかなりグロいものとなっているので、良い子のみんなもきっと見ているであろうこのブログではそこには言及しないけど、、、

妻を奪われ復讐に燃える伊賀忍者・笛吹城太郎が、歴然とした力の差のある根来忍者の破壊僧7人を奇襲、陽動など様々な策を講じて倒して行く物語である。

他の書評ではそれほど好評価では取り上げられないが、拙者は忍法帖シリーズでもこの本が一番好きである。

忍法帖シリーズで一番有名な「甲賀忍法帖」や、「柳生忍法帖」は、全て仲間がおり、それはそれで連携プレイなどがおもしろい。

だが、城太郎はたった一人で、しかも一度は負けた絶望的に強すぎる相手を、修行して、工夫して、持てる力と知恵の全てをもってなんとかしてしとめるのだ。
その姿は、忍びの神髄そのものではなかろうか。

なんせ、一人残らず根来衆を倒す、という城太郎の目指す結果があまりに高すぎる。
読むとわかるが、本当に根来衆の強さは絶望的なのだ。
その目指す結果を得るために、城太郎が何をしたのか。
ここが拙者が感銘を受けた部分であるのだ。
もうグロ要素さえ取り除けば、少年ジャンプで連載できるくらい、努力や創意工夫の大切さを学べる作品であろう。


この城太郎のかっこよさに惹かれ、そこからどんどんと忍者にハマって行った。
忍法帖シリーズも全部読みあさったが、やはりこれが一番であった。

よく拙者が忍者が好きであることを一般の民に伝えると、どこがいいのか?と聞かれる。
一般の民に忍びについて深く語ることは好きではないので、そんなときは笑ってごまかすのだが、拙者が忍者を好きな所以は、やはり・・・

「何が何でも任務や所望をやり抜き通すところ」

これに尽きる。
(他にもあるけど)

プロセスは問わない。暗殺だってする。
とにかく結果主義。
なんてシンプルで真っすぐな生き方であろう。

侍は武士道があるため、そうは行かない。いろんなしがらみがあるのだ。

だが忍者は結果さえ出せば良く、そのためなら何でもするし、障壁があればそれを回避または破ってでも達成する。
そんな生き方に惚れたのである。

それに気づかせてくれたのが、この伊賀忍法帖であった。
まだ読まれていない者で、グロテスクな描写もOKな者は、是非読むべし!



さぁ、質問です。
あなたのターニンジャポイントはなんでござるか?

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2 comments

Comment

2012.07.07 at 01:11   | Edit

どこで出会いが訪れるか分かりませんねぇ(^o^)
偶然か必然か。。

私の最初のターニンジャポイントは『落第忍者乱太郎』ですが、武蔵一族との出会いは今後の人生が変わる大きなターニンジャポイントになるのではとおもいます~('-'*)

嵩丸

2012.07.07 at 10:39   | Edit

千さん

やはり落第忍者乱太郎ですか!
あれって必ず忍者の生態や忍術について解説が入るので、純粋に忍者マンガとして勉強になりますよね。
一族との出会いは一番のターニンジャポイントですね!
将来偉人インタビューを受けるかもしれませんので、この出会いはいつでも語れるようにしておきましょう!(笑)