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狸隠れの術

さて、昨日狸隠れの術について触れたので、本日は現代でも使える忍術講座を開催するでござるよ!

本日伝授するのは「狸隠れの術」。

狸は最近では木登りするのは珍しいと言われているが、決してできないわけではない。
天敵も多かった頃の昔の日本の狸は、木に登って敵をやり過ごしたという。



山の中を歩いていて、遥か頭上にこんな狸がいたら気づかないだろうな。。

人間は頭上を注意するという習慣がない。
よっぽどの事がない限り、天を仰ぎ見ることはないでござろう?
たまに洞窟など行ってもよく頭をぶつけるのはこのためである。


そんなわけでこれにヒントを得た忍者は狸隠れの術を発明。
手釣、鍵縄などを用いて素早く木の上に登り、息をひそめ、敵をやり過ごす。
登る瞬間さえ見られなければ、そうそう見つかることはない術でござる。



こんな感じで皆の衆も隠れよう!
※写真は我が兄貴分の猪朋氏




◆狸隠れの術にまつわる逸話

狸隠れの術にまつわるものとして、以下のような逸話がある。
===================================================
その昔、2人の忍者がある屋敷に潜入したが、家の人が起きてしまったため、急いで脱出することとなった。
1人は無事に塀の外に脱出したものの、もう一人は脱出できず、狸隠れの術で柚子の木の上に隠れた。
追っ手のものも彼を見つけられず、家の人々は再び眠ってしまった。

しばらくして脱出した忍者が仲間の無事を確認しに屋敷に戻ると、木の上から微かな物音がするという。
声をかけてみると、仲間の忍者であることがわかった。

「何をしている!早く降りろ!」

「降りたいのだが、柚子のトゲが痛くて降りられぬ・・・!」

そういって仲間の忍者はなかなか降りてこないのである。

地上にいる忍者は業を煮やし、
「くせ者が柚子の木の上にいるぞ!!出会え〜!出会え〜!」
と大声で叫んだのだった。

するとさっきまでぐずぐずしていた忍者は慌てて飛び降り、無事に2人揃って脱出できたという。
===================================================

ちょ、なにやっとんねんww
と思わず突っ込みたくなるような逸話だが、忍者も人間であったことがわかるでござる。
それにしても、やはり忍者は機転が効くでござるな!
拙者もどちらかというとちゃんと脱出できた方の忍びになりたいでござるよ。



◆狸隠れの術 使用例 〜肝試し大会にて〜

これは拙者が本当に狸隠れの術を使った例である。

昔、大学のサークル夏合宿で肝試し大会をやることになった。
拙者は幹事の代であったため、驚かせる方の役。
下見のとき、肝試しコースのゴール付近(最後の驚かしポイント)で、ちょうどよい高さの木を見つけたのだった。

当日、拙者は赤いふんどし一丁と落ち武者のような落髪のヅラのみを身に付け、その木の上に登り息をひそめた。
参加者が木の間近に来た瞬間。

「死ねぇいっ!」

と叫びながら3mくらい頭上から飛び降りた。
誰一人として飛び降りるまでは気づかなかったし、誰もが虚を突かれて驚いたものである。
皆の衆も是非試してみてはいかがだろうか?

蛇足だが、なぜ落ち武者の格好だったのかというと、
 ①”落ち”武者が
 ②”落ち”てくるという
 ③肝試しの”オチ”
という、ねづっちもびっくりなほどの上手いコンセプトだったからである。


・・・

・・・。

おあとがよろしいようで。。。

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2 comments

Comment

2012.07.17 at 22:52   | Edit

ふんどし(笑)
狸がくれの話全部とびました(°∇°;)
最近は木登り出来るところも少なくなってしまい、練習できませんね(T^T)

嵩丸

2012.07.18 at 21:45   | Edit

千さん

なんかすいませんw
木登りはやろうと思えばできますけど、かなり恥ずかしいですよね!
千さんもぜひ落ち武者やってみてください(笑)